予選第2回:24-7 1742.518 153位
本戦:9-11 1480.228 250位
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はじめに
こんにちは、ゆきみどりと申します。ここには、PJCS2024予選第2回、本戦で使用した構築の紹介と今年の取り組みを、成長の記録にしたいと願って書きました。
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予選第2回まで
今年の予選本戦はレギュレーションF(2024年1月4日~5月1日、DLC「ゼロの秘宝(碧の仮面/藍の円盤)」を含む)で行われました。序盤はとりあえずたくさんの構築を模索しました。その中の1つ、ペリッパージュラルドンモロバレルウーラオス(れんげきのかた)が、見た目の割にサイクルも可能で、詰め筋も明確だったため、予選第1回に採用しました。結果はタケルライコとランドロス(けしんフォルム)に苦戦し、思うほどには勝てませんでした。
その後は予選第1回で上位にいたガオガエンゴリランダーウーラオス(れんげきのかた)タケルライコパオジアンランドロス(けしんフォルム)のコントロール構築や、ハバタクカミウーラオス(いちげきのかた)辺りの対面構築を睨みつつ、まだ試せていなかったウガツホムラやタケルライコを組み込んだ構築を考えました。ウガツホムラといえば、ドドゲザンやオーガポン(いどのめん)と並んだ「とおぼえ」型が主流でしたが、「ワイドブレイカー」「バークアウト」のサポートに寄せ、ディンルーと組み合わせる型も見かけ、このコントロール要素が気に入りました。と同時にレギュレーションEで結果を残し、予選第1回前にも試していたディンルーヘイラッシャの先発にも盤石さを感じていたため、ウガツホムラディンルーヘイラッシャまで決まり。ここから深めていき、予選第2回に選抜したのは次のポケモンたちです。
ディンルー NN:가자
わんぱく
実数値257-130-176-*-123-65
努力値212-0-116-0-180-0
カタストロフィ すなじごく ちょうはつ まもる
わざわいのうつわ@たべのこし テラスタイプ:どく
どくテラス下
B:A200ウーラオス(れんげきのかた)「すいりゅうれんだ」25~31ダメージ
『しんぴのしずく』31~37、みずテラス 34~42
『しんぴのしずく』みずテラス 42~50
雨 39~46、雨『しんぴのしずく』46~55
雨みずテラス 52~62、雨『しんぴのしずく』みずテラス 62~74
構築の軸。ハバタクカミやウーラオスにテラスタルを切らされますが、『たべのこし』とゴリランダーの「グラスフィールド」で脅威の居座り性能を見せました。TODも狙えます。わざは2回くらいまでなら外してもなんとかなります。「ちょうはつ」はモロバレルの他、イエッサンやクレセリアにも有用です。ウーラオス(れんげきのかた)からのダメージは体感で覚えて、もちものを割り出していました。
ヘイラッシャ NN:Oyacata
わんぱく
実数値256-120-159-*-109-55
努力値244-0-76-0-188-0
ウェーブタックル じわれ あくび まもる
てんねん@オボンのみ テラスタイプ:はがね
B:A194ゴリランダー「グラスフィールド」「ウッドハンマー」15/16耐え
D:C207タケルライコ『いのちのたま』でんきテラス「10まんボルト」【わざわいのうつわ】下で2/16耐え
「あくび」コントロール。みず単タイプが優秀、かつ、各特性も秀逸。「あくび」を通し【いかく】を無効化できる【どんかん】が多いですが、【てんねん】の場合、攻めの遅いこちらに対して積み技を使う相手(レジスチルやジャラランガ)にも余裕をもった立ち回りが可能となります。「じわれ」は、ヘイラッシャが最後に残った1対1を制し、不利を覆す一手となりうる代えの利かない技であり、自信をもって採用しています。テラスタイプはフェアリーを半減するはがねとしましたが、ランドロス(けしんのすがた)に厚くするむしもよかったと思います。環境後半は1ターン目にヘイラッシャを倒しに来るプレイヤーが増え、慎重な技選択を強いられました。
ウガツホムラ NN:Feu-Perçant
ようき
実数値191-156-142-76-114-157
努力値84-164-4-0-4-252
ヒートスタンプ ワイドブレイカー バークアウト まもる
こだいかっせい@ブーストエナジー テラスタイプ:フェアリー
A:なるべく高く
サポーターとアタッカーの性質を合わせ持つ。「ヒートスタンプ」でしっかり火力が担保されているのが強い。「かえんのまもり」を貫通する状態異常技や、ガオガエンの「すてゼリフ」を防ぐための「まもる」を採用しています。ゴリランダー、オーガポン(かまどのめん)に強いのも安心です。
ゴリランダー NN:轟擂金剛猩
いじっぱり
実数値203-194-111-*-94-106
努力値220-252-4-0-28-4
ウッドハンマー グラススライダー 10まんばりき ねこだまし
グラスメイカー@とつげきチョッキ テラスタイプ:ほのお
B:A189パオジアン【わざわいのつるぎ】「せいなるつるぎ」+「ふいうち」耐え
A138までガオガエン「フレアドライブ」耐え
D:C207+1タケルライコ「りゅうせいぐん」耐え
C175までハバタクカミフェアリーテラス「ムーンフォース」ほぼ2耐え
【わざわいのうつわ】下
C194トルネロス(けしんフォルム)「こがあらしあらし」ほぼ2耐え
C183ランドロス(けしんフォルム)どくテラス「ヘドロばくだん」15/16耐え
このルール最強の一般枠だと思っていました。ほのおテラスでハバタクカミ、パオジアンに強いのが偉い。Aが高いので「10まんばりき」も十分な火力が出るのが強い。ダメージ計算は目安で、「グラスフィールド」があれば2発は耐えます。
ハバタクカミ NN:Flutter Mane
臆病
実数値143-54-104-160-156-190
努力値100-0-228-36-4-140
ムーンフォース シャドーボール マジカルシャイン ほろびのうた
こだいかっせい@こだわりメガネ テラスタイプ:フェアリー
B:A189パオジアン【わざわいのつるぎ】「つららおとし」耐え
A200ウーラオス(いちげきのかた)「あんこくきょうだ」14/16耐え
D:C205ハバタクカミ「シャドーボール」15/16耐え
便利屋汎用枠。直前まで最速にしていましたが、防御に振りたくなったため変更し、以降そのままです。テラスタイプはくさと迷いましたが、火力底上げのフェアリーのままです。
パオジアン NN:雪月風花
いじっぱり
実数値155-189-101-85-85-187
努力値0-252-4-0-0-252
つららおとし こおりのつぶて せいなるつるぎ まもる
わざわいのつるぎ@きあいのタスキ テラスタイプ:こおり
対「てっぺき」。「こおりのつぶて」は、「おいかぜ」下のランドロスなどに刺さります。SV始まって以来、あまり使いこなせた実感がありません。難しい。
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本戦まで
予選第2回後は、本戦に照準を合わせて暫くポケモンを触らなくなります。予選第3回直前に、ウーラオス(れんげきのかた)対策にディンルーのもちものを『ゴツゴツメット』に、それに伴い戦い方の速度を上げるためゴリランダーをカイリューに交代、また、当時流行したキュウコン(アローラのすがた)フリーザーの雪パと不意のギミックパの対策としてサーフゴーを加える変更を行いました。結果はイマイチでしたが、残り期間が短く、試合数が少ない本戦も使い慣れた同じ軸で行くべきと考えました。6枠目はサーフゴーと合わせて相手のサーフゴー、雪パ、ガチグマに対抗すべく、かな~り悩みましたが(※)、予選第3回ではパオジアン(「こおりのつぶて」→「ふいうち」、テラスタル:こおり→ステラ)を、本戦では予選第2回でも選出率がそれなりにあったハバタクカミを選びました。練習より最低限の考察のみ行い、当日に備えました。
※別候補
『おんみつマント』イッカネズミ『こだわりスカーフ』コノヨザル
『おんみつマント』ウネルミナモ「あくび」コータス or キュウコン
エンテイ、オーガポン(いどのめん)、「ちょうのまい」ウルガモス
ディンルー
変更点:『たべのこし』→『ゴツゴツメット』
もちもの変われば、別ポケモン。どう生き残るかより、裏に繋ぐために誰を何で削るかを考えるようになりました。準急。
カイリュー NN:快龍
いじっぱり
実数値191-204-116-*-121-107
努力値196-252-4-0-4-52
アイススピナー アイアンヘッド けたぐり しんそく
せいしんりょく@とつげきチョッキ テラスタイプ:はがね
S:S106ゴリランダー抜き
一撃で倒すことはできないが、どんな相手にも有効打を持ちます。元々「ドラゴンクロー」だった枠は、ゴリランダーなどに押すことが多く、フィールド対策も兼ねて「アイススピナー」にしました。『いかさまダイス』「スケイルショット」型も環境にいましたが、耐久を盾に動かす戦い方が好きなため、『とつげきチョッキ』に。【わざわいのうつわ】と合わせてどんな弱点技も悠悠耐えて相手の弱点をつきます。テラスタイプはフェアリー技、こおり技を半減するはがねとしています。
サーフゴー NN:計算通完璧~
ひかえめ
実数値163-*-115-203-111-136
努力値4-0-0-252-0-252
ゴールドラッシュ シャドーボール マジカルシャイン トリック
おうごんのからだ@こだわりスカーフ テラスタイプ:はがね
対雪パ、ギミックパ。サーフゴーは「わるだくみ」型が好みだが、ガオガエンやモロバレルなどのサポーターを採用していないため、瞬発力のある『こだわりスカーフ』型にしています。選出時はこのポケモンに相手を上から削って倒してもらう必要があるため、テラスタイプは火力を底上げするはがねです。
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選出と立ち回り
基本選出
先発:ディンルーヘイラッシャ
後発:ウガツホムラ+ゴリランダー/カイリュー
予選本戦まとめましたが、ほぼこれです。「すなじごく」「あくび」で相手1体を確実に眠らせます。相手1体を動きを止めながら生かして、もう1体を削り倒します。先発のいずれかが倒された後も、ウガツホムラで相手にデバフをかけ、耐えるゴリランダー/カイリューで1体ずつ倒すことが可能です。序盤から終盤まで択を迫れるのがこの構築の強みだと自覚しています。物理技偏重だと倒せない相手にはハバタクカミを、「てっぺき」にはパオジアンを、雪パ、ギミックパにはサーフゴーを出します。
弱点は1ターン目にいずれか1体を倒されることで、パオジアンまたはウーラオスとゴリランダー、でんきテラスタル『いのちのたま』タケルライコなどは慎重に動かないと一気に3対4のゲームに持ち込まれます。
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雑感
レギュレーションFはよくわかりませんでした。というのが正直な感想です。見た目1強が存在せず、群雄割拠の印象は通して変わりませんでした。当たりの構築を選べたから予選を抜けられたし、当たりの構築を握れなかったから本戦で負けたような気がしています。本戦の負け試合は、運が悪かったり、対策が甘かったり、見せ合いなしBo1で思い切ったプレイングをとれなかったり、様々でした。相手プレイヤーが上手いので、いくら択を迫ってもミスをしないためアドバンテージを稼げず、「じわれ」でひっくり返せずに負ける試合もありました。選出の読みにくい組み合わせや高火力ギミック、『おんみつマント』もそれなりに勝ち上がったようなので、この形式であれば、相手を出し抜く構築を新たに作るべきだったかなと振り返ります。
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今年の取り組み
今年はポケモンのやる気(ポチベ)を保つことがこれまでになく難しく感じました。
事実として
・昔のように無限(有限)の時間を注げず、考察も環境調査も練習も網羅できない
・憧れのプレイヤーが今はもうポケモン対戦をやっていない
感じ方考え方
・結果が出ないと、その期間何もしていなかったと、成長を感じられなくなっている
←VGC2009から世界大会に憧れてやってきたが、これまで2度予選抜けから上がれず、先に進むためにはそこまでの勝利を当然のものと考えようとしている
・SVのUIが好きでない
・他にやりたいことがいっぱいある(積みゲー、絵、音楽、etc.)
やったこと
・自分のこだわりを減らした(色違いや証を求めない。NNに悩みすぎない)
・予選抜けるまでの模索は、ない時間を捧げた(生活時間を削りまくった)
・本選直前はVGCを嫌いにならないように、敢えて触れない期間を設けた
反省点
・本戦用に新しい構築を模索すべきだった
今後
・過去と違う取り組み方をよしとする
←シーズン中はあらゆるリソースをVGCに費やすべきだ、という考えに固執しない
・オリジナル構築を作る
・成長の記録を残す
自分の今年の取り組み方に悔いはありません。本戦直後は燃え尽きてぼーっとしていましたが、同時に清々しい気持ちでいました。
何も変わらないと思っていたけれど、気付けば自分が変わっていた。昔のやり方では失うものが多く感じるので、今後続けるなら構築おみくじの気持ちでやるしかないかなぁ。それでもまた、ポケモン対戦に競技として向き合えたら、がんばりたい。ポチベの灯火が消えるまで。
お目汚し失礼しました m(_ _)m
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おわりに
これで私のVGC2024はおしまいです。もしまたVGCに取り組む日が来たら、その時はよろしくお願いします。質問などがあれば、@UkiMeDli_MXまでお気軽に訊いてください。ここまで読んでいただきありがとうございます。